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2006年3月26日 (日)

「ファンクラブ」レビュー

ASIAN KUNG-FU GENERATION NEW ALBUM 「ファンクラブ」

WS000000

ロックに限らないあらゆる音楽やその類の創作活動、そしてそこから生じるものに対してのファンでありたいというメンバーの活動姿勢に起因し、幅広い意味での音楽を日々の生活と共に楽しむような音楽ファンであってほしいという意味が込められています。
公式HPより)

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昨年を振り返ると、下北沢SHELTERからはじまった

全国38都市のライブハウスをまわった48公演のツアー。

日本4バンド、UK4バンドが出演した自主企画イベントNANO-MUGEN FES、

SUMMER SONIC、ROCK IN JAPAN FES、RISING SUN ROCK FESの

メインステージに出演。年末にミニツアー、COUNTDOWN JAPANに出演。

ツアーでセッションを重ねてきたバンドとしての経験が

この「ファンクラブ」というアルバムに凝縮されていると思う。

  

2006年3月15日に発売され10日たちました。

音楽雑誌、他の人のレビューも極力読まないようにして

10日聞き込みました。(そうしないと影響されてしまいそうだった)

聞けば聞くほど考えさせられます。

  

精一杯ありったけの言葉を紡いで、レビューを書きます。

アジカンを聞いたことがない人も気が向いたら読んでみて下さい。

曲名の隣にあるのは、私が勝手につけたサブタイトルです。

1 暗号のワルツ   ~ 君の体温 ~

疾走感溢れるギター、激しいビートサウンド

今までのアジカンのアルバムの1・2曲目はそれが定番だった。

この「暗号のワルツ」は 8ビート meets 3拍子

3拍子と4拍子の実験的な穏やかな始まり。

 

「暗号のワルツ」より

慌てなくたって 何時か僕は消えてしまうけど

そうやって何度も逃げ出すから 何もないんだよ

  

君に伝うかな

君に伝うわけはないよな

  

   

私もいつか消えてしまう。

誰かの記憶から。この世界から。

東京にはあと一年。

この一年は逃げてばかりだった?

誰かに何か伝わった?私の体温は伝わった?

  

穏やかな曲調。だけど熱い想いを感じる。

激しいだけがロックじゃない。

心を えぐられるような メッセージが強い曲。

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2 ワールドアパート  ~ 心の中に革命を ~

シングル曲。

サビはキーが高い。恐れずに叫んだエモーショナル(感情的)な曲。

歌詞から見えたもの、感じたことを書いてみます。

  

ビルに刺さった虚しさが与えた衝撃は風化しつつあって

現実は麻痺してる

携帯やパソコンで簡単に知ることのできる悲しいニュースは

現実味がない

液晶の向こうの世界。切り離された世界

僕の両手にある大切な家族や友達

これだけは実感できるもの

失いたくないもの

失うことを想像して闇に陥る

心の中に革命を

切り離された世界と、心の中で繋がることができる

目を背けちゃいけないんだ

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3 ブラックアウト  ~ 滲む青 ~

NANO-MUGENコンピ収録曲。au CM曲。

ワールドアパートのように歌詞解析して書き始めたけど

キリがなさそうなのでやめます・・・(書き始めてから既に1時間半経過)

  

どんどん便利になっていく未来への危惧

終わりを受け止めて、また日々を駆け抜けていく

滲む青というサブタイトルにしたのは

ブラックアウトというタイトルでありながら、真っ黒には見えないから。

  

コンピ収録とはアレンジが違います。

後半少しテンポをずらして、ギター(アコギ?)を重ねてる部分があります。

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4 桜草  ~ 君を呼ぶよ ~

これを聞いて、手を繋いでくれている気がした。

大人になるって失くしていくことじゃない。

失くしたものも確かにあるかもしれないけど

世界を揺らせば

きっと光が見えるはず

  

世界から逃げて、毛布に包まっている人にも届くように

そんな願いが込められた、ポップで優しい曲。

  

桜草を調べてみたら、嬉しいことが!

埼玉県と大阪府の県花なんだって~

東京周辺の見どころ                        
<浦和、田島ケ原>                        
郊外で残った数少ない桜草自生地。   
さくら草公園」として整備されている。
花見頃4月中旬~4月下旬。         
桜草は埼玉県の県花、浦和市の市花。 
浦和市田島ケ原。                   
JR武蔵野線西浦和駅から徒歩15分。

我が家から行ける距離なので、桜草の花を見に行こうと思います。

(レビューと関係ねぇー)

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5 路地裏のうさぎ  ~ 乾いた想い ~

うさぎというタイトルから想像していたより違った。

アップテンポなんだけど、今までと違う気がする。

以下、私の勝手な解釈です。

  

赤、緑、青、白、黒・・・色とりどりな世界は

何も出来ないままの退屈な日々を送っている 僕を笑う

だんだん乾いていく想い  焦り  衝動   

  

真夜中が続くわけじゃない

必ず夜は明け

朝日が街を照らしてくれる

  

才能も年齢も関係ない

何かはじめるのに理由なんて必要ない

最初からうまくやらなくたっていい

 

退屈な日々を壊すのは誰かじゃない

自分自身しかいないのだから  

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6 ブルートレイン  ~ 青さの行き先 ~

シングル曲。

不協和音でトリッキーなイントロは

ギター喜多建介のアイディア。

アジカンはボーカル後藤正文ことゴッチが主に作詞作曲をしているので

この曲はイレギュラー的存在。

複雑なドラムに繰り返されるリフが絡まって

だんだんと疾走感を増していく、そんな曲。

「生きたい」という歌詞は聞き間違えていただけに

ビックリした記憶があります。

  

私も生きたい

生きて イロトリドリの世界に触れてみたい

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7 真冬のダンス  ~ いつかは繋がりたい ~

「真冬のダンス」より

希望もないそんな僕らの

繋がらない

だけどいつかは繋がりたい

そんな心で

 

雪って綺麗で 汚れを知らないけど

足跡も消してしまう。何もなかったように・・・

中途半端な日々、ドラマもない僕らの日常

真冬に裸足で悲しげに踊るような前半部分

  

後半部分では

そんな日々を変えたい 枯れないように生きたい

いつかは繋がりたい

  

冬から春へ 想いが芽吹く そんな曲です。

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8 バタフライ  ~ 5メートルの現実感 ~

サブタイトルにもした「5メートルの現実感」

これで君繋ファイブエムを連想できた人は

かなりのアジカン好きですね、そこのアナタ! m9(・∀・)

(何?何?っていう人はリンクを見よう)

これちょっと嬉しかったな。

  

「バタフライ」より

尖ったナイフみたいな心で

細長く意味もない日々を削る

積もった過去とか退屈とか

燃えないゴミの日に出して そのまま

   

愛や夢や希望だけをキラキラと前向きに歌う曲は

私はあまり好きではなくて

この「バタフライ」のように、現実をまざまざと見せ付けたり

劣等感とか、残酷だったり、ひねくれていたり

でも微かな希望が見えるような曲が好きです。

これはスピッツの世界にも通じるところがあると思うんです。

だからアジカンに惹かれたのかな?

  

ここからセンスレスへの流れが、とても気に入っています。

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9 センスレス  ~ 心の奥の闇に灯を ~

毎朝、出勤前に大音量でリピートして聞いています。

ライブのオープニングで使っていたセッションが

イントロだけだったのに曲になってしまったというもの。

酔杯で初めて聞いた時の

驚き、喜び、興奮はどう表現したらいい??

もうとにかくどんどん展開していくんですよ!

休む暇なんてない!最後には走りだしたくなってしまう程!!

ものすごくテンションが上がる!

    

「センスレス」より

世界中を悲しみが覆って

君に手招きしたって

僕はずっと

想いをそっと此処で歌うから

君は消さないでいてよ

  

闇に灯を

心の奥の闇に灯を

  

好きなバンドがどんどん解散していってしまう中で 

アジカンは歌い続けてくれるって思える。

ちょっと泣けるんだ、ここ。何回聞いても、じ~んとくる。

腐りかけていた私の闇にそっと灯をつけてくれる曲。

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10 月光  ~ 世界の止まない痛み ~

そろそろ力尽きてきました・・・がんばれ自分(´д⊂)‥ハゥ

  

シングル「ブルートレイン」収録曲。

イントロはドビュッシー?ドビッシーの「月の光」のピアノからはじまり

歪んだギターが徐々に重なり合っていく

最初に聞いた時は、鳥肌がたったのを覚えています。

エンディング曲のイメージが強いので、この曲順にはビックリ。

でもこの曲で終わるのは少し悲しいかもしれないから

これでよかったのかも。

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11 タイトロープ   ~ 此処が始まりだよね ~

見たくなかった現実、目を背けていた現実を

掘り返して、走り抜けてきた、このアルバムの最後の曲。

私の中では、堂々と咲き誇る 桜 じゃなくて

寒い中、落ち葉の間から咲く福寿草のイメージ。

優しく包み込んでくれる曲。

ライブでは弾き語りで聞いてみたいな。

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後半だいぶ力尽きていますが、昨日の夜と今日で二日にわたって

なんとか書き上げました。疲れた~

  

音楽に関して偏食だった私が、アジカンを知れば知るほど

音楽だけじゃなくて様々なことで幅広くなっていきました。

   

今だけじゃなくて、きっとこれからも

私の心を捉えて離さない一枚

  

ちょっとでも気になったら是非聞いてほしいアルバムです。

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コメント

コメント&TBありがとうございます。
バンドやられてたんですね!
私は楽器が弾けませんが
私の心もだいぶ揺さぶられております。
こうやってブログを書くことで
色々な人と繋がれるのも楽しいですね♪

投稿: mukku→サイ5150さん | 2006年3月30日 (木) 09:01

レビュー、解説も含め興味深く読ませていただきました。
ボクはバンドを組んでいたこともあって
自分のロック魂がくすぐられるアレンジやリズム、展開なんです。アジカンの曲って♪

勝手ながらTBもしてしまいましたが
2つしてしまいました。ごめんなさい
※1つ削除しました(管理人より)

投稿: サイ5150 | 2006年3月30日 (木) 00:40

フランス帰りのゆきさん、おかえりー!!
仕事忙しいのに、あんな長いレビュー
読んでくれて、コメントまでありがとう。
ウレシス。・゚・(ノд`)・゚・。
楽しい旅だったみたいで、記事楽しみにしてます!

投稿: mukku→ゆきさん | 2006年3月29日 (水) 23:48

mukkuさーん!ただいまですー!
ファンクラブを聞きつつ、旅行していたら
とても楽しい旅になりましたよお☆
ファンクラブのレビュー読みながら、
何度もうなづきながら、読んじゃいましたw
mukkuさんのアジカン愛も、たくさんたくさん
伝わってきて、心があったかになりましたー♪

投稿: ゆき | 2006年3月29日 (水) 18:28

コメント&TBありがとうございます!!
自分の文才のなさに昨日はうだうだしながらも
なんとか書き上げてみました。
嬉しいです♪(*^_^*)
 
「遥か彼方」今、聞いてます!
確かに雰囲気似てるかも。
お~新たな発見。
声が禁煙前のしゃがれた叫びで
最近ファンクラブばかり聞いていたから
崩壊もやっぱいいですねー

投稿: mukku→きりん。さん | 2006年3月26日 (日) 23:16

こんばんは(^^)
さきほどは乱文を記入しただけで失礼しました!!(><)
コメント返事も嬉しかったですvv

レビュー読ませていただきました!!!!
ほんと、丁寧に書かれてて驚きです…。
一語一語、丁寧に紡いでいくような記事と一緒に、
「ファンクラブ」聴いていきました☆

私も「バタフライ」~「センスレス」の流れ大好きなんですよ!!
メロディアスな曲でモヤモヤしちゃった心の霧を
一気に吹き飛ばすような「センスレス」…。
『世界中を悲しみが覆って~心の奥の闇に火を』
っていう歌詞も、アッパーな曲なのにも関わらず涙が出そうに
なりますよね(><)
私の勝手な見解ですが、ここの歌詞は「遥か彼方」の
「心をそっと開いてぎゅっと~」のところに雰囲気が似てて
大好きなんです…。意味は違うけれど、
何だかあの部分に似た力強さが大好きです(><)

二日間に渡ってのレビュー仕上げ、素敵でしたよ!!(><)
mukkuさんの音源に対する愛が感じられて、めちゃめちゃ
心があたたかいです(*^^*)
TBもしてくださってありがとうございますv
私もTBさせていただきます☆☆

投稿: きりん。 | 2006年3月26日 (日) 22:50

コメントありがとうございます。
盲目な感じになってしまいましたかね?
センスレスを札幌で、しかもペニーレーンで
聞けたなんてうらやましいです!

TシャツがNANAIROだとは気付きませんでした。
何色にするかで悩んでます。

投稿: mukku→bata0824さん | 2006年3月26日 (日) 20:52

ひっ...常に良い解説ですね。わたくしもバタフライからセンスレスの流れが好きです。センスレスは札幌の外伝でも聴きましたよ。涙。センスレスは日常の世界を諦め掛けている人や日を浴びない夜の蝶達への歌にも聴こえました。昨年のツアーでR&R FANCLUB Tシャツ買って良かったと思いました。今回のTも7色は買えんなぁ。んっ?nanairo?偶然かな?

投稿: bata0824 | 2006年3月26日 (日) 15:14

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